★★★☆☆:ナラー
各地の王国から集まる王族たち(王国民)と共和国のエリートたち(本地民)が一緒になって教育を受ける第八高等学校を舞台にした学園ファンタジーもの・・・これファンタジーですか?むしろ電波?
しかしなんちゅう題名でしょう。この後、耳刈ネルリ中間考査合格万歳万歳万々歳、耳刈ネルリ期末考査合格万歳万歳万々歳、耳刈ネルリ御進級万歳万歳万々歳・・・でもって最後に、耳刈ネルリ退学御卒業万歳万歳万々歳、とでも続けるつもりでしょうかね。・・・と思ったら、次巻は「耳刈ネルリと奪われた七人の花婿」だそうです。普通になっちゃった。(いや、やっぱちょっと変か・・・)
異文化の衝突ってのがこの本の一つのテーマなんでしょうけど、常識、考え方、習慣・・・色んなものが普通にかみ合わない、そんな様子をコミカルに描いてるのがいいですね。いやそれにしても世界観というか、王国の文化、価値観なんかがよく作り込まれてて感心します。本当に、そういう国がそこにあるかのように感じられる・・・って点ではファンタジーなんですが。しかし、かなりピンクがかった脳内の電波がだだ漏れな主人公のネタまみれな一人語りが、この世界に入り込むのを思いっきり邪魔します。(笑) もーなんなのこれー。いいぞもっとやれ。
でまぁ、世界観はとても面白かったんですが、お話としては・・・ちょっとこじんまりとまとまっちゃったかな?って感じで。ちょっとした事件が起きるんですが、なんかあっさりと(本人達にはそうでもないんでしょうが)解決しちゃったし、唐突に殺されそうになって、でもそっちもあっさりと(本人達には(略))回避しちゃいましたし。
なんか最後いきなりネルリさんと主人公が仲良くなっちゃったりしてますが、イ=ウさんのことどうすんですかね。主人公の行動が唐突過ぎてさっぱり分かりません。(笑) とりあえず次巻に注目・・・。