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★★★★★:かみまみた

 怪異に巻き込まれ体質な主人公が、色々な怪異に取り付かれた5人の女の子を助けていくお話。アニメがとても良かったので、原作の方も読んでみることにしました。で、これがまたとても良かったです。
 西尾維新さんといえば、実は昔、戯言シリーズを買って読もうかと思ってた時期もあったんですが、売れっ子作家っぽい雰囲気が感じられるのが何故だか気に食わなくて(笑)買わなかったこともありまして。今考えると、もったいないことしたもんですね。読んでおけば良かった。この人面白いかも。

 ラノベがアニメ化されるときって、原作を先に読む方がいいかアニメを先に見る方がいいのかってのを考えちゃうんですが、今回に関してはアニメが先で正解だったかなーという気がします。アニメ、面白かったし、原作を忠実に再現するタイプなんですけど、それでも、原作を読んでから見ると「あれ?」と物足りなくなってしまいそうです。尺の問題もあるんでしょうけど、会話がかなり(感覚的には半分くらい?もっとかな?)の部分、削られちゃってるんですよね。原作は、とにかく面白会話が多いです。阿良々木さんと戦場ヶ原さんが星を見に行ったちょっと感動的なあのシーンすら、ギャグまみれになってしまっています。化物語って元々、話の構成自体の面白さというよりは、会話の掛け合いの面白さが大半を占めているような感じなので、これが無くなってしまうのは痛いなぁと。物語の進行に必要な部分はアニメでも削るわけにはいかないので、その分より多く、会話の面白い部分が削られてしまってるんですよね。まぁそれでもアニメはうまく台詞やシーンの取捨選択をしてるなぁとは思うんですが、え、これ大切な台詞じゃなかったの?とか、これじゃ説明不足だよなぁ、とか思う部分も多々あります。
 しかし逆に原作は長い!長過ぎ。そりゃアニメ化で大量に削られるわ。高いし。(千五、六百円とか。)もうちょっと短くできるんじゃないですかコレ。大きくて持ち歩きにくいし。いつもページ数を削るのに苦労してるアサウラさんとか、すっごい羨ましがりそうな感じですよ。

 で、こうやって原作を読んでみると、アニメよりもさらに、戦場ヶ原さんの暴言はひどかったんですねぇ。八九寺さんとの会話はもっとずっと楽しかったし、神原さんはよりエロい(そして意外なことになんだか可愛い!)し、千石さんはなにげに愉快なキャラでした。羽川さんは・・・うん、なんだ、切ないなぁ。仕方ないこととはいえ。ていうか阿良々木さんは何故戦場ヶ原さんが好きなんだろう。その辺が、原作を読んでもなおよく分からない。むむぅ。あと阿良々木さんは、後輩達のことをとても大切に思ってたんだなぁってのも感じました。春休み前に「人間強度が下がる」とか言ってた阿良々木さんは、文化祭の頃にはどう思ってたんでしょうね。

 アニメ化物語が好きで、本を読むのが苦にならない人は、原作も読む事をお勧めします。化物語の世界が広がりますよ。文字を追うのが辛い人はやめた方がいいかも(長いので)。ラノベも好きな人なら絶対に読むべき。あと、アニメの思わせぶりな台詞とかオーディオコメンタリは、傷物語が前提になってたりもするので、そっちも読んだ方がいいかもですねー。てか今読んでるんですが。こっちも長い・・・。でも久しぶりに楽しく読めるラノベで、これは大当たりでした。


★★★☆☆:おちがひどい

外面は良いけど実はハラグロな優等生の主人公が、「新世界構築」を目指す横暴な少女に弱みを握られて散々に振り回されるお話。

まー、あの、コレ、どーーーしてもですね、「ハルヒ」って言われちゃうわけですが、もうしょうがないですね。作者も分かってやってるんでしょうし。(笑) これはこれでまぁまぁ面白いんで、まーいーじゃないかと、思うんですが。

ただ・・・この4巻は、どうなんでしょう。新世界構築活動のメンバーの一人、六道さんが、顔も知らない相手との縁談を進められそうになって、その縁談をぶっ壊すのが今回のお話なのですが。オチがあまりに安直です。ええっ、これで解決!?!?って目を疑いました。ちょっとなー。それ以外は、それなりに楽しい雰囲気で良かったんですが。

そろそろ、輝夜さんの引き起こす転変地異に主人公も気付いてるっぽいので、次巻はその辺からめてもうちょっと面白い展開を期待したいところです。

 

★★★★★:いもうとおもい

 人に言えない秘密を持ってるオタク妹と、あるきっかけでその秘密を知ってしまった兄、とても仲が悪い二人の、とてもハートフルでバイオレンスな兄妹物語。

・・・と見せかけて実は、世の中とうまく折り合いをつけられないでいる人達に向けたオタク応援歌だったりもした前巻までですが、この4巻は割と普通に面白エピソード集みたいな感じになっております。特に大きな事件が起きるわけでもなく、障害が立ちはだかるわけでもなく・・・。と思ってたら、最後になんとも大胆な展開を見せられて、かなり驚かされました。ええーこれどうすんのタイトルどーすんの?

いやーしかし、4巻になっても安定して面白いですね。「十三番目のアリス」は1巻を最後まで読むのに苦労するほどつまらなくて、もちろん2巻以降も買わなかった事を思うと、とても同じ作者とは思えません。やっぱり主人公の性格が良いと、とても読みやすいですね。主人公の性格にさえ我慢できれば、実は「十三番目」も面白かったのかなぁ・・・。まぁ、買いませんけど。

さて、そんなわけで大転換の4巻でしたが、5巻以降はどうなるんでしょうか。こちらも楽しみです。個人的には、5巻と6巻を一巻ずつ使って、「黒猫編」と「沙織編」をやってもらえると嬉しいなー。

 

★★★★☆:つめこみすぎ

閉店前のスーパーで半額になる弁当を購入するために、己の誇りを掛けて戦い続ける"狼"と呼ばれる者達の物語。今回は、主人公属するHP(ハーフプライサー)同好会の夏合宿のお話。

てか、上の説明だとさっぱり分からんですね。(笑) 要は、半額弁当争奪にまつわるドラマをアホかってくらい熱く描ききる、バカ小説なんですが。いやー、好きなんですよねこのシリーズ。最初はなんじゃこりゃ!?て感じだったんですが、単なる半額弁当に命を削りあう(毎晩のように弁当コーナーで蹴りあい殴りあいの乱闘してます)馬鹿馬鹿しさを、あえて真面目に書き込んじゃうセンスが凄いです。ちょっとしたラブコメ成分なんかも含まれてて、微妙なもどかしさにムズムズする感じも好きです。

で、今回は白粉先生が大・活・躍。1巻の頃は、主人公と仲が進む展開もアリだったりするのかなぁと思ってましたが・・・こりゃもうダメだ。無いわ。(笑) 主人公は行動が裏目に出るタイプの変態ですが、白粉先生は普通に変態でして、ここ4巻に至り完全に腐りきってしまいました。もう戻ることはないでしょう。南無・・・。

しかしこの巻は、エピソード多過ぎてちょっと散漫になってる気もしますね。まぁボリューム多くて嬉しいっちゃ嬉しいんですが、もうちょっと絞り込んでも良かったような。

あと作者本人も言ってますが、これは是非アニメ化希望! グレンラガンみたいな感じで熱いバトルを描いてくれたら、かなり燃えると思うなー。

 

★★★★☆:ちとむりやり

前巻の決着後、八坂家に居候を始めたニャル子の元に惑星保護機構から派遣されたクー子(クトゥグア)がやって来て、地球の危機を救うために二人で任務に着くことを告げられ・・・とゆーお話。

やっぱりクー子さん復活しましたねぇ。そりゃそうか。ニャル子さんだけだと一人で暴走しっぱなしでアレだし、ニャル子さんを狼狽させるようなクー子さんがいればバランスも取れる感じですかね。全体的には1巻と同じ、登場人物少な目のコント進行です。今回は地球規模の危機が訪れますが、それを引き起こす犯人の動機も、オチも、やっぱりしょーもない感じです。(笑) 今回の結末もまぁ予想通りっちゃ予想通りですが、この調子でテキトーにいくんでしょうね今後も。

しかし真尋君は、ニャル子さんの一体何が不満だというんでしょうねぇ!? こんなに可愛くて、律儀で、甲斐甲斐しく慕ってくれているというのに! ただちょっと、その正体が無定形な宇宙生物で、暗黒世界の邪神ってだけじゃない。人を出身で差別するのは良くないと思うなー。ニャル子さんには是非幸せになって頂きたいですな。

 

★★★★★:よくわかるげんだいすうがく
 
古代から現代まで、数学という学問が扱ってきた対象の変遷と、それぞれの時代の難問を数学者達がどう突破してきたのかを、とても平易に解説してくれる本。
この本で何度も出てくるキーワードとして「『モノ』から『コト』へ」というのがあって、最初は意味が分からなかったのですが、読んでるうちにああなるほどと思いました。現代数学以前は対象となるモノをモデル化するのが主な興味であったのに対して、対象となるモノが、そのモノであるというのはどういうコトなの?という一種のメタ的視点を持つのが現代数学ってことなんですね。・・・ってこれ合ってんのかな。全然自信無いです。
この本が扱ってる話題は、代数、幾何学、解析学、無限と集合論、また幾何学に戻ってトポロジー、一転して論理学とゲーデルの不完全性定理までと非常に幅広いのですが、どの章も数学に縁の浅い人でも解るよう易しく、かつきちんとエッセンスを押さえた書き方をされています。数学者達の奮闘や対決なんかのエピソードも織り交ぜてあって、読んでて楽しくなってきます。
「ゲーデルの不完全性定理」とか「対角論法」とか「連続体仮説」とか、よく聞く割にはちゃんと理解してなかった言葉の意味も、大体どんな感じなのかは分かったというのも良かったです。決して「理解した」とは言いませんが。
しかし悲しいことに、この辺の抽象度の高い数学の話って、少し経つとすぐに忘れちゃうんですよねぇ・・・。この本は手元に置いておいて、忘れた頃にまた読み直したいです。

★★★★☆:へいわっていいね

シリーズ初の短編集。各巻の間の日常風景や、黒絵さんが夜知家に来た時の昔話などなど。どうでもいいけど、このシリーズの表紙はパンツ見えてないといけないという決まりでもあるのかと。(笑)
今回は、血なまぐさい敵キャラの類は登場しないので、どの話も平和そのもので安心して読めますね。フィアさんは相変わらず可愛いなぁ〜。錐霞さんのネコミミ化は安直過ぎてアレな感じですが、むしろその後でごろごろ転がってる錐霞さんはかなり好き。この巻の中で一番の萌えどころと言えましょう。
とりあえずこれで、過去編&サブキャラのフォローはひととおり終わったのかな。平和なのは良いのですが、それはそれでやっぱり物足りないので、次巻が楽しみです。ピーヴィーさん出てこないかなー。無理かなやっぱ・・・。

★★★☆☆:いつもどおり

英国内でのみ天使としての力を振るえる霊装「カーテナ」を手にクーデターを起こした第二王女キャーリサは英国全土を制圧しつつあったが、傭兵ウィリアムと騎士団長の激突により徐々にそのシナリオが綻びはじめ・・・てなお話。17巻から続く、英国王室編の決着でもあります。

で、まぁ、なんとも、ホント毎回同じパターンの、いつもの禁書目録シリーズでした。努力根性!友情!勝利!みたいな。主人公が血みどろになって死にかけながら戦ってるかと思えば、おちゃらけたキャラも時々挟んできたり、ってあたりも。いやこの感じが好きなんですけどもね。
しかし今回全然ローラさん役に立ってないなー。裏で手を回してたのだろう的なフォローも入ってたけど、紙面で見る限りはぶつくさババ臭い文句言ってるばかりだし。あと第一王女もほとんど出番無し。第三王女はまだマシだけど、やっぱり役立たず。うーん。あと第二王女がクーデターを起こした動機なんかに関して、第一王女の演説の後でも大どんでん返しとかあるかなと思ってたら、そのまま終わっちゃってあれれ?って感じでした。が、よく考えたらこれは禁書目録であって空箱マリアじゃないので、そうそうどんでん返しは無いのでした。(笑)

「神の右席」も残るはフィアンマさん一人だけになっちゃいましたし、「右手」の話もちらほらと出始めて、そろそろこのシリーズも完結に向かうのかなーって雰囲気も感じられるような気もします。次は天使のサーシャさんも出てきそうなので、ちょっと期待です。

★★★★★:しにすぎ

あらゆる願いを叶える"箱"の力によって、ある一日を永遠に繰り返すようになった世界、それを止めるために主人公を「壊す」と宣言した転校生、なにも知らなかった主人公はやがて壊れたように繰り返す日常に気付いてしまい、本来あるはずの日常、明日の先へ続くはずの日常を取り返すために"箱"の持ち主を探し始める―――とゆーお話。

いやー、これは、面白い! ありふれたループものと言ってしまえばそれまでなんでしょうけど、二転三転・・・どころか四転?いや五転?とにかく先の読めない展開で、"箱"の持ち主やらなんやら色々と予想しながら読んでたんですが・・・結局最後までずっと、予想をひっくり返し続けられてしまいました。うーむむむ。でも悔しくないのですね。こんなん納得いくかボケー!という感じがしないので、毎回気持ち良く騙されることができましたよ。しかしこうまで騙されると、自分の先入観の強さとか、考えの至らなさを痛感しますねー。気をつけなきゃなぁ。でも難しいです。
途中までいろんな人が死にまくるし、最後もやりきれない感じを残したままのエンドになるのかなぁ・・・と思ってたら、意外に無難な、というか穏やかな着地だったので、読後感も悪くなかったです。はー、と一息。
いつも頭すっからかんにして何も考えないで楽しめるラノベばっか読んでますけど、たまにはこういうのもいいですね。
★★★★★:みんなたいへん

アマゾンにタグ機能があったとしたら確実に「作者はロリコン」タグが付くであろうこのシリーズ。毎回々々、小学生の女の子にキワドいこと言わせて喜んでる作者ってどうなんですか。それを毎巻買ってる自分もどうなんですか。
んが、今回は珍しくそんなロリコン路線も控えめで、重々しい感じになってます。戦場から帰ってきた主人公のおねーちゃんは世界最強の超能力者なんですが、戦場の経験から精神がぶっ壊れてまして、自分を戦場に送り込んだ日本政府を恨み、政府高官を殺しまくるテロリストになっちゃいましたよ、という。
で、そんなおねーちゃんを止めようと走る主人公、主人公に突き放されつつも想い人の力になるべく行動する健気な小学生さん、信念を貫くために壊れざるを得なかったおねーちゃん、みんなの心情が大変よく書けてまして、今までのちょっとさえない作風(失礼)から随分と変わったな、という感じがしました。話としてもちょうど収まりのいいところに落ち着きましたし、気持ちよく読み終わりました。
一応、次の展開へのヒキもあるのですが・・・あー、やっぱりそうなっちゃうのね。どうなのかなー。正直、あまり面白くもならなそうな予感がー。

★★★☆☆:ありきたり

えー、今回は、プールですか。水着ですか。委員長さんどうすんの!?と思ったけど、なんとかなったっぽい。で、そのプールで謎の敵に襲われちゃうのですね。・・・しかし主人公達、というよりその敵の皆様方が、シリーズ開始以来あちこちの公共施設を破壊しまくってるような気がするんですが、誰が片付けるんでしょうねコレ。(笑)
で、展開としては・・・うーん。うーん。なんかこれは・・・読めちゃうというか、まぁ普通?というか、驚かないよなぁ〜あからさまなフリもあったし〜。と、いう感じで。
いや展開が読めるのはまぁいいんですよ。そんなことより、そういう理由で、そういう行動に走る?それってどうなの??てのがちょっと気になっちゃったのでなんとなく満足度低め。納得いかな〜い。
あと5巻の挿絵が変な件は、なんかの手違い?だったみたいで、巻末にお詫びのページがありました。(笑) そういうこともあるのか〜。ていうか絵を描く人は、事前に原稿を読んだりはしないのかな。やっぱ読めないのかな?

★★★☆☆:おしい

もうなんか作者の趣味でキャラにコスプレさせたいために題材が選ばれてる感もあるこのシリーズ。(笑) 今回はナース姿で文化祭です。
そこに連続登場の拍明さん達と、家族会の方々が殴り込んでくるのですが、その敵もまた一枚岩ではなかったりとなかなかに複雑な状況で、適度な混乱と緊迫感があって良かったです。
・・・が、それが最後まで続かず、途中脱落する組が出てきて、結局最後は普通のバトルになっちゃったのが非っっ常に残念! 書き切れなかったのかなぁ。いくら途中で戦う必要無くなったからって、横でぼうっと見てるとかありえないと思うんだけどなぁ。
ところで途中、文章での描写されている状況と、全然合ってない挿絵が一枚あったんですけど・・・発注から納入までに話が変わっちゃって差し替えが間に合わなかったんでしょうかね。それとも絵が危な過ぎてボツになった??

★★★☆☆:しんきゃらたくさん

いつの間にか、ずいぶんとキャラ増えてきたなーっていうかこれ以上同居人が増えたら収拾つかないでしょどうすんの!?・・・と思ったら、まぁ、なんというか。ちょっとお約束適な展開になりました。ええーと思ったけど不覚にもちょっとしんみりとしてしまったので、これはこれでアリかなぁ。

で、またアリスさん出てきたー。思ったより早かったですな。でもこの巻ではあまりアリスさん動いてないですね。まぁ怪我してるししょうがないか。あとなんかこのはさんが巻を追うごとに黒くなってきてる。(笑) このままいくと呪いが元に戻っちゃうんじゃないかって勢いで。しかもシリアスシーン以外では、すっかりいじられキャラ定着しちゃってるし。あーあーかわいそうに。

今回は、キーになるキャラがおとなし過ぎる弱気キャラだったので、いまいち緊張感に欠けたような気がしましたねー。学校の全員を皆殺しにするような能力を持っててもねぇ。本当はそんな事したくないんですぅとか言ってオドオドしてるようじゃ、ああ結局その能力は使わないのね、とか思っちゃいますよ。ちょっと残念。まぁ、本当に皆殺しにされたら話終わっちゃいますが。(笑)

ところで・・・その・・・表紙の絵は、毎回、大変可愛らしくて良いと思うのですが、もうちょっとですね、電車の中で読むときのコトもですね、考慮して頂けると、助かると思うのですよ。ええ。ええ。ホントに。書店で買うならカバーかけてもらうところなんですけど、Amazonだとカバーとか無いんですよね・・・。

★★★★☆:いいかんじ

大勢の生き血を吸って呪われた拷問器具「箱形の恐禍フィア イン キューブ」と共に暮らす主人公の下に久しぶりに姿を見せた「黒絵」は、厄災を連れて帰ってきた・・・とゆーお話。

 やー、アリスさんのキャラがいいですねー。丁寧で、礼儀正しくて、物腰の柔らかい、あらあらうふふ系のお姉さんで、だけどどうしようもなく壊れてて・・・という。僕は1巻のピーヴィーさんの強烈なキャラが大好きだったんですが、こちらもなかなかのものです。

ストーリーの方は、かなり重めになるかと思ったら、そうでもなかったかなと。物足りない・・・と思わないでもないですが、確かに1巻の壮絶なお話は大変に良かったですが、あんなん毎回やられたら僕の胃がもたないので、これくらいで調度良いのだと思います。(笑) ほのぼの日常風景と、グロあるいは狂気の吹き荒れるシーンとの、バランスもよくできてるなぁと。

手元に6巻まであるので、このまま続けて読むますー。

★★★☆☆:かわいい?

というわけで、6巻買いました。

えー、もう正直、5巻あたりの展開なんて覚えてないので、ジギタリスとか魔女のライブラリとかってなんだっけ?って感じなのですが、まぁそれでも普通に読めます。今回は、新章のスタートという感じで、割とおとなしめの展開ですねー。登場人物も少ないし、関係もこじれてないので読みやすいです。

ただちょっと気になるのは、作中で散々、ファイヤーフォックスのことを可愛い可愛いと言ってるのに、肝心の挿絵の方のファイヤーフォックスが全然可愛くないんですよ。(笑) もうちょっとなんとかして欲しかったところ。

まぁとりあえず、アニメ見る前にこの世界の感じを思い出せたのは良かったかなーと思います。アニメはどうなりますかねー。トレーラ見る限りでは、音楽が少々残念な感じでしたけど。

★★★☆☆:なつかしい

落ちこぼれな女の子は魔法使いとしても落ちこぼれだった、というお話。(←ひどい) ・・・の、漫画版。

なんか超懐かしい話を本屋さんで見つけたので買ってみました。筋繊維中の微弱電流を制御することで異世界の法則をこちらの世界に引き出してきた古来の魔法使い(古典魔法)に対して、現代の魔法使い達は電子回路中の電流をプログラムで巧妙に編み上げることで魔法を行使する(現代魔法)というのが、よくわかる現代魔法の世界です。

というわけで、プログラマ的には親しんだ用語がちらほらと出てくるあたりがちょっとした親近感というか、まぁ続きを読んでみようかなと思わせるというか、話自体はそんなに大したもんでもないんですけどね。(笑) 文中にいきなりHaskellのコードとか出てきますが特に意味無いですし。

しかしそれにしても懐かしいです。これって原作は・・・2003年!? なのに、今更のようにアニメ化とかって話もありますし、一体全体どうしたんでしょねこりゃ。・・・ってAmazonに行ったら、新刊が出てる!?! はー、そうですか再始動したんですか、こりゃ買っとかなきゃなー。

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